
上野にいた。
検索に引っ掛かりたくないので詳細は言わないが、ある競馬関係のイベントに参加した。オフ会のようなものかな?お酒を飲める場所で。
だいぶ居づらかった。幅広い年齢層の人が来るのかなと勝手に思い込んでいたが、そんなことはなかった。恐らく自分が一番年下だったと思う。別にもう若くなんてないのに。周りはだいたい一回り以上は上に見えた。それどころかスマホを持ってないおじいちゃんまでいて、QRを読み込んでオーダーする形式に対応できずにいた。衝撃的な光景だった。
こういうときにある意味貴重な機会だ!とおもしろがれる性格ならよかったのだけれど、悲しいことに最後までただ委縮しながら過ごすことに。つまんない人間だ。人にはすぐユーモアを求めるくせに。
競馬関係のイベントなので周りは当然競馬ファンばかりなんだけど、みなさん熱量が強い。自分も競馬は好きだけど、ああいう強さは持っていない。あの愛憎混ざるような感じは自分にはない。なんかどこでもこういう体験はしてきたな。そしてすれ違いもあった。冷静に考えれば単に方向性の違いで済ませられそうな話。でも自分って「本当何かを好きになった経験がない」という自覚もうっすら持っている。だって好きなはずのアニメだって見た内容をすぐに忘れちゃうし、好きなはずのバンドの曲名もパッと出てこなかったりするし、恋人もできないし。
料理はおいしかったので、そこは満足している。今後は個人的にも利用したいくらいのお店。同世代の誰かと一緒に。自分って同世代至上主義になりがちなところもあって、多分これは破滅への道を辿る。そもそもお酒に誘える相手なんてほとんどいないのだけど。じゃあもう辿っているのかも。
交流を求めて失敗し、余計に寂しさが募る。帰りがけに缶ビールを買って家で少し飲み直した。この気持ちのまま一日を終えるのはちょっと苦しいなと思って、何かをしたくなった。

日付を超えそうだったがあまり眠気は無く、映画を一本見るくらいはできそうだった。複数のフォロワーが好きだと言っていたノッキン・オン・ヘブンズ・ドアを見ることにした。設定は知っていたけど、こんなコミカルな作風だったんだ。
いいなあ。主人公が死ぬ映画なのに、とても羨ましい気持ちになってしまう。幸い自分にはまだまだ余命は残ってそうだし、もっとやりたいことに力を注がなければ。自分には本当に何かを好きになった経験がないかもしれないけど、それでも死ぬまでにやりたいことはいっぱいあるんだから。
でも羨ましいのはそのひたむきさだけじゃなくて、一緒に覚悟して突っ走れる最高の相棒という存在もだ。マーチンもルディも一人では決して夢は叶えられなかっただろう。何か大きなことを成し遂げるには物理的にも精神的にも心強い味方が必要なんだ。きっと自分のやりたいことも一人じゃできないことがたくさんある。本当にこんなインターネットのすみっこで一人でうだうだ言ってる場合じゃないんだよ。